太田さやか筆文字工房 墨技

コラム

私の年賀状デザインのセオリー

毎年たくさんの年賀状デザインの仕事をさせていただいています。
年賀状の起源は古く、平安時代にまで遡るそうです。
こんなにデジタルやSNSが発達した現代でも、
家族や知り合いの安否や幸せを願うという風習が続いていることには、
驚きと同時に日本人に生まれた喜びを感じますね。

さて、私が年賀状デザインを制作する上で常に心がけていることがあります。

1.明るく、楽しく、美しく且つわかりやすいデザインであること
年の初めにやりとりするものですので
温かく前向きな明るいデザインを心がけています。

2.余力を残したデザインをすること
これは単に余白を広くとるとか、シンプルにするということではありません。
年賀状はユーザーが手書きで一言書き入れてこそ
本当の意味で完成するものだと思いますので
最後の仕上げはユーザーだ、という意識でデザインするようにしています。
なので、みなさん!是非自分の言葉で一言書き入れましょう。

3.美は細部に宿る
華やかなデザインを求められる事が多く、
さまざまな花柄や縁起物柄など多様しますが
賀詞とイラストの重なり具合など
ミリ単位で細かいレイアウトにとても気を使っています。
年賀状は100mm×148mmの小さな小宇宙。
ほんのちょっとのことが、実は仕上がりに
とても大きな差を生むと信じています。

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カリグラフィーデザイナー 太田さやか

カリグラフィーデザイナー 太田 さやか

福岡市内2社のデザイン会社でパッケージデザイナーとして勤務した後、2005年「太田さやか筆文字工房 墨技」を設立。同年より独立書人団 岡 桑玄氏に師事し、本格的に古典書道の臨書も学ぶ。カリグラフィーデザイナーとして商品タイトルや店舗ロゴ、映像などの広告媒体全般に使用される商用の筆文字を数多く手掛ける。また、飲食店などの商用空間を彩るインテリア書作品や企業の経営理念、社訓、社是などの受注制作も行う。2007年にはプロ養成の「デザイン書道スクール」を開講。次世代を担う若手を育成する傍ら、様々なイベントや作品展を通してデザイン書のさらなる普及に努め活動中。